ダイエット

糖尿病×ダイエット!
人によって変わる注意点とは・・・?

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

今回は、糖尿病患者さんがダイエットを行うときの注意点についてお話したいと思います!

ラーメン・うどん・○○丼…… 美味しいけど、悪魔!

糖尿病の方のダイエットでは、一般の方と同じように炭水化物を控える食事に変えていくことがメインとなります。

とくに糖尿病患者さんのデータ(血糖値)が良くない場合、お話しを聞いてみると炭水化物を多めの食べる食生活を送っていることが多いようです。

仕事や生活のリズムなどで食事にかける時間が短くなってしまうとき、かきこむように食べるために、どうしても丼ものやうどん、ラーメンなどを選んでしまいがちになります。

丼もの・ラーメン・うどん……、待ち時間も少なく、しかもどれも安価で一見サラリーマンの味方のようですね。でも、糖尿病という病気に対しては“悪魔のような食べもの“ともいえます。なるべく丼物や麺類のような炭水化物中心の食事は避けて、タンパク質を摂ることを意識することが大切です。

ただ、糖尿病の方が一般の人と同じ食事メニューでダイエットを行うと、糖尿病が悪化したり、体調を崩してしまう可能性もあるので、注意が必要です。

糖尿病治療薬はいろいろあ

糖尿病の方は、血糖値を改善するために、さまざまなタイプの治療薬を使用しています。

インスリン(血糖値を下げる唯一のホルモン)に関わる薬や食事に含まれる糖の吸収を抑える薬、体から糖を排泄させる薬など、病気の状態により使い分けることになります。

どの薬も血糖値を正常に維持するために使いますが、薬によって副作用や注意する点は異なります。

ダイエットで低血糖に?!

例えば、インスリン注射は、インスリンの分泌が弱く血糖値が下げられない場合に、それを補うことを目的として使います。

食事の直前(もしくは直後)にインスリンを注射すると、血糖値は速やかに低下します。過剰な糖が血液中に長時間残ることがないようにしているわけです。

このように普段からインスリン注射をしている方が、普通の方と同じような「糖」を制限する食生活にすることは危険です。過度に血糖値が低下して、いわゆる低血糖の状態になる可能性があるからです。

低血糖の状態は、血糖値が高い状態よりも危険性が高く、場合によっては命に係わることもあります。

そのため、インスリン注射を使っている場合には、急に糖を制限するような食事はせずに、けれども過剰気味な糖は抑えられる食生活など、薬剤師として低血糖のリスクに注意をしながら、安全性が高く、効果的なダイエットについてお話ししています。

血糖値を過剰に下げるような作用のない薬を使用している場合、インスリン注射を使う方よりもしっかり糖を抑える食事をオススメします。

ただこの場合でも、糖を制限し過ぎると血糖値に悪影響を及ぼす可能性があるため、患者さんの状態を把握して慎重に行います。

自己判断はキケン⚠ まずは相談を!

糖尿病の治療は、その方によって異なります。

糖尿病患者さんがダイエットを行うときには、治療の妨げにならないよう配慮しながら、血糖値の改善と健康維持のための食事メニューを考える必要があります。

糖尿病の方が自己判断でダイエットをはじめてしまうと、低血糖になる危険もあります。ぜひ一度、薬局でご相談ください。

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