ダイエット

糖尿病×ダイエット!
そのメリットとは…?

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

つい先日まで8月とは思えない涼しさでしたが、またすっかり暑くなりました! 夏が戻ってきたようですね。

さて、今回は糖尿病に関連したお話しです。

私は普段、薬局薬剤師として働いていますが、東京都糖尿病療養指導士の資格も持っており、これまで100人を超える「糖尿病」の患者さんに接してきました。

そのなかで実感しているのは、糖尿病の方にとってダイエットはメリットがあるということです。ダイエットで痩せる=血糖値が改善することだけではありません

今回は、糖尿病の方がダイエットを行うメリットと、注意点についてお話しします!

40代から増加する「糖尿病とは」

糖尿病は、その病名を知らない人がいないくらいに有名な病気のひとつです。ひとことで説明すると、血液中に糖(ブドウ糖:別名グルコース)が多く存在している状態をいいます。

生活習慣病といわれ、体の機能が衰え始める40~50代を中心に増加傾向にあります。

糖尿病になると、食べ過ぎや運動不足、遺伝的な原因などにより、体内の糖が適切に代謝できずに過剰に存在してしまい、さまざまな病気・症状を引き起こします

血糖値を下げるのは「インスリン」

糖はヒトのエネルギー源です。

ヒトは食事によって体内に吸収された糖は、血液中を流れて、糖を必要とする細胞や組織に取り込まれます。細胞や組織で代謝されることでエネルギーとなるのです。

細胞などに糖を取り込む手伝いをするホルモンを「インスリン」といい、血糖値を下げる唯一のホルモンといわれています。糖尿病はインスリンの働きが悪くなることで起こります。

糖尿病には「1型」と「2型」

血糖値が高い状態となってしまうのが糖尿病です。その状態により大きく2種類に分類されます。

遺伝的な要因などでインスリンが出ない状態を1型糖尿病、食べ過ぎや運動不足などでインスリンの働きが追い付かなかったり、インスリンの効きが悪くなる状態を2型糖尿病といいます。

1型糖尿病は、遺伝的原因などのため、かなり若い年代で発症することが多い病気です。世間一般でいわれる生活習慣病による糖尿病は、おもに2型糖尿病のことを指しています。

今回は、2型糖尿病の方向けの内容となります。

食後だけ高い? いつも高い?

ひとくちに“糖尿病=血糖値が高い状態”であるといっても、2型糖尿病は患者さんにより血糖値の状態が異なるので治療法や治療薬も異なります。

1.食後の血糖値が高いタイプ

糖への反応性が高い方に多い病気です。食べ物や飲み物に含まれる少しの糖でも、一気に血糖値が上がってしまいます。

2.つねに血糖値が高いタイプ

おやつの時間など、食事以外でもお菓子や飲み物などで頻繁に糖を摂っている方が多く発症します。糖を絶え間なく補給しているので、血糖値が下がりきらず、体に負荷を与え続ける状態になってしまいます。

では、血糖値が高い状態が続くと、どのような不都合があるのでしょうか……? 次回は糖尿病の悪化が引き起こす症状についてお話しします!

 

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