こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。
連日、厳しい残暑が続いていますが、体調にお変わりはないでしょうか?
さて前回は、糖尿病について基本的な内容をお話ししました。今回は、血糖値が高い状態が続くことのデメリット、さらに糖尿病の方のダイエットについてお話していきたいと思います!
糖が神経にダメージを与える!
糖尿病で血糖値が高い状態が続いてしまうと、いったい何がダメなのでしょうか?
デメリットはいろいろあるのですが、主な2つの点について説明します。
一つ目は、糖が神経にダメージを与えてしまうことです。
本来、正常であれば血液中の糖は速やかに細胞や組織に取り込まれてエネルギー源として代謝されます。でも、糖尿病の方は、細胞に取り込まれずに、血液中に糖が過剰にある状態が続いてしまいます。
血中の糖はいつまでもブドウ糖(グルコース)として存在しているわけではなく、「ソルビトール」と呼ばれる別の物質に変わります。
ソルビトールは、神経細胞に蓄積して神経の情報伝達を邪魔するという働きがあります。そのため、何度も続くと神経がダメージを受けて、しびれや感覚が鈍くなるなどの症状が出てしまうのです。
コワ~い心筋梗塞や脳梗塞にも!?
二つ目は、血管が詰まる可能性があるということです。
糖が血液中にたくさんあると、流れが悪くなった血液はドロドロの状態になり、塊などが生まれることがあります。これが心臓や脳の血管に詰まってしまう可能性があるのです。
心臓の血管に詰まると心筋梗塞、脳の血管に詰まると脳梗塞が起きてしまいます。
治療で正常値を保てれば、普通の生活OK!
神経への影響や血管の詰まりなどの症状を起こさないためにも、糖尿病の方は血糖値をなるべく正常値に近い状態に保つ必要があります。
糖尿病の患者さんでも、治療薬を使うなどによって血糖値を正常な状態にできていれば、健常な方と変わらない生活を送ることができます。
逆に治療をせずに放っておくと、将来的に厳しい食事制限や生活の制限を受ける可能性があります。糖尿病は早めの対策が大変重要なのです。
2型糖尿病の方に有効なダイエット、でも注意が必要!
糖尿病でダイエットが効果的なのは、とくに2型糖尿病の患者さんです。
糖尿病の治療を行っている場合、炭水化物を抑える食事内容という点では一般的なダイエットと同じなのですが、とくに注意しなければならないことがあります。
次回は、糖尿病の治療をしている方が、ダイエットを行うときの注意点についてお話しします。
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