ダイエット

めざせ!「お家ダイエット」
「腸活」基礎知識~“うんち”の世界 ― その1

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

腸のはたらきをよくすることでカラダ全体の調子をととのえる「腸活」。健康的な「お家ダイエット」を成功させるには「腸活」が大切です。

食べものから腸が栄養を吸収したあと、最後に体から出てくるもの、それはいわずとしれた「うんち」です。「腸活」の基礎知識として、今回からは「うんち」についてお話したいと思います。

ストレスで起こるうんちの異常

コロナショックが起きてからここ数ヵ月、これまでとは生活が一変してしまいましたね。生活環境など身の回りに変化があると、自分では大丈夫と思っていても無意識のうちにストレスがかかり、体調を崩すことも多いので要注意です。

ストレス・チェックの目安には食欲・睡眠に加えて、腸の調子もあげられます。ひどく疲れていたり、緊張状態が続いていたりすると、食欲不振や不眠のほか、便秘や下痢など腸の調子が悪くなることもあるのです。

不調のサインともなる便秘や下痢、つまり“いいうんち”ではなく“悪いうんち”ですね。

体調が良いのか悪いのかを意識的に判断する目安
・食欲が適度にあること
・適度に睡眠がとれること
・便秘や下痢がないこと
*睡眠や排便は特に個人差があるので、普段の自分と比べることが大切です。

うんちの95%は食べもののカスではない?!

胃や腸で消化されないカスがうんちになって出てくる―とそう思われている方が多いと思います。間違いではないのですが、うんち全体からみると、実は食べもののカスはわずかな量でしかありません。

では、一体うんちは何からできているの?って思いますよね。

うんちの大半(70~80%)は水分です。水分以外には、新陳代謝によってはがれた腸内の細胞や腸内細菌、胆汁などの分泌液、消化できなかったもの(食物繊維など)など、さまざまなものが含まれています。

食べものの残りカスは、うんち全体の5%程度しかないのです。

 

腸活,うんちの中身説明

毎日剥がれ落ちる“腸の垢”

うんちを構成しているもののなかには、腸内の細胞や腸内細菌が意外と多く含まれています。

腸粘膜の細胞は、栄養の吸収やウイルスなどの異物が体内に侵入しないように防御するなど、さまざまな働きを持っています。その働きは、細胞が古いままではうまく機能しなくなるため、古くなった細胞はすぐに剥がれ落ちます。皮膚の垢になぞらえると“腸の垢”ともいえますね。

剥がれ落ちる“腸粘膜の垢”は、毎日10g以上といわれています。剥がれ落ちた分は新しい細胞が作られ、体の働きを支えています。

ちなみに皮膚の新陳代謝は約1ヵ月かかりますが、腸内細胞の新陳代謝は1~数日ほどといわれています。腸内細胞は驚異的なスピードで生まれ変わっているのです。

うんちを調べると見える腸の中!

研究によってさまざまな報告がありますが、ヒトの腸内には、500~3000種類、60~100兆個の細菌が存在しているといわれています。(個人差が大きく、人によって種類や数はかなり異なっているようです。)

腸の中には、おおよそ1kgほどの腸内細菌が住み着いています。その一部がうんちに含まれて体の外に出てきています。うんちに含まれる腸内細菌は、腸内にいたときの縮小バージョンともいえます。

そのため便検査をすると腸内に存在する細菌の種類や分布が見えてくるのです。

「腸活」に大切な腸の環境整備

睡眠時間や食生活、ストレスなど日常のひとつひとつのことが腸内細菌に影響を与えているといわれています。

腸の環境が悪いと体の機能が十分に発揮できなくなってしまします。「腸活」でも腸内環境を整えることが大変重要なのです。

 

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