こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。
腸のはたらきをよくすることでカラダ全体の調子をととのえる「腸活」。健康的な「お家ダイエット」を成功させるには「腸活」が大切です。
今回は「腸活」の基礎知識「うんち編」の第3回、「うんちのにおい」についてお話ししたいと思います。
においのもとは、食べもののかすだけではない?!
一般的に「食べものの残りかすが体内で腐敗するために、うんちのにおいはくさい」と思われがちです。でも、前々回お話ししたとおり、食べものの残りかすは実はうんちの約5%ほどしかありません。
全体の5%しかない食べものの残りかすの腐敗だけで、うんちのにおいについて説明するのは不十分です。では、なぜうんちはあんなにくさいのでしょうか?
食べもののかす以外に、うんちのにおいには腸内細菌がかかわっていると考えられています。
においの原因は「悪玉菌」!!
大腸に住んでいる腸内細菌は、大きく3つの種類に分けることができます。テレビや雑誌などでよく出てくる「善玉菌」と「悪玉菌」に加えて「日和見菌」といわれる細菌があります。
*腸内細菌の分類など、くわしくはまた後の記事で書いていきたいと思います。
においの原因となるのは、3種類の腸内細菌のうち「悪玉菌」が関係しています。なかでもウェルシュ菌などは、スカトール、メルカプタン、硫化水素などの毒性のある成分を作り出し、これらが主にあのくさいにおいの原因となっているのです。
口からおなら?! 口臭の原因にも!
口臭で悩む人も多いですね。その原因はさまざまですが、実は、おならと同じように腸の悪玉菌が原因となっていることもあります。
悪玉菌が作り出した成分が吸収されると、血管内を通って肺から放出されます。それが口にたどりついて、口臭となる可能性もあるのです。
においは健康のバロメーター
うんちがくさいということは、悪玉菌の働きが強くなっていて腸内環境のバランスが崩れている可能性があります。
悪玉菌たちの大好物は、タンパク質や脂肪を多く含む食品です。高タンパク・高脂質な食事が続くと悪玉菌たちは大喜び。うんちもどんどんくさくなります。
そのほかにも、不規則な生活、睡眠不足、ストレスなどで腸内環境のバランスが崩れると、悪玉菌が増えやすくなり、結果としてうんちがくさくなってしまいます。
うんちのにおいは、健康のバロメーターになるのかもしれませんね。
腸活のためにも、バランスのよい食事と適度な睡眠をとりましょう。なるべくストレスをためないよう、自分に合った息抜きも大切です!
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