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新型コロナウイルス
感染拡大防止のために今やるべきこととは ― その1

 

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

連日テレビやネットでは、新型コロナウイルスによる感染症の話題が頻繁に出てきています。世界的に非常に多くの感染者を出しており(4月の時点で感染者は120万人以上)、さらには日本でも東京を中心に感染者が日々増えています。

先日、来局した患者さんから「コロナの予防法は何があるの?」と聞かれました。

テレビ番組などで「○○が予防になる!」や「 ○○は危険!?」など報道されると次の日には品薄になるという現象も実際に起きています。しかし、本当にその予防法が正しいのか、その行動が危険なのか不安になってしまうことも多々あると思います。

今回は新型コロナウイルスによる感染症に対して日々どのようなことに心がけたら良いのか、新型コロナウイルスについておさらいするとともに、日常生活の中で意識して取り組めそうな内容について複数回に分けてお話ししたいと思います。

 

以前から身近にいた!? 普通の風邪でもコロナウイルス!

そもそも、コロナウイルスとは何なのでしょうか。

コロナウイルスはコロナウイルス科に属するウイルスであり、主に風邪に関わるウイルスの一種です。電子顕微鏡でウイルスを観察してみるとその形が王冠に似ていることから、ギリシャ語で王冠を意味する“corona”と名付けられました。

一般的に、風邪の患者さんの約80~90%はウイルスが原因で発症するといわれています。何らかの原因でウイルスが体内に入り、のどや鼻などで増えて咳や鼻水、発熱の症状がおこるのが通常、風邪といわれるものになります。

ウイルス感染が原因の風邪の患者さんはライノウイルスやコロナウイルスによるものが多く、つまり日常で名前を聞くことはなかったもののコロナウイルス自体は以前から身近に存在するウイルスなのです。

過去に世界的に流行したSARS、MERSもコロナウイルスの一種です

 

 

 

感染力や致死率が高い「新型」、どんな人でも楽観視は危険!!

ただ、今回のコロナウイルスは従来のコロナウイルスとは異なるために「新型」という言葉がつけられています。また、その正式名はSARS-CoV-2(Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)であり、新型コロナウイルス感染による呼吸器疾患(肺炎など)をCOVID-19(Coronavirus disease 2019)といいます。

新型コロナウイルスは従来のコロナウイルスとくらべて、感染力が強いこと致死率が高いことが挙げられます。致死率については、国の医療制度や年齢層、人口密度などによってバラつきはあります。ただ、普通の風邪と比較すると新型コロナウイルス感染による致死率が一般的な風邪よりも高いことは間違いないようです。

若年層であれば比較的軽症で済むといわれていますが、若年層でも亡くなる方が出ていることや、無症状のまま高齢者へと感染させてしまう危険性があるなど決して軽視してよい状況ではありません。

では、新型コロナウイルスはどのように人から人へと感染を拡大しているのでしょうか。少し長くなりそうなので、今回はここまでにして次回続きをお話ししたいと思います。

 

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