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新型コロナウイルス
感染拡大防止のために今やるべきこととは ― その2

 

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

前回は新型コロナウイルスがどのようなものなのかお話ししました。今回は、どのように人から人へと感染を拡大させているのか、ウイルスの感染経路についてお話ししたいと思います。

新型コロナウイルスが人から人へと感染する経路には3つあるといわれています。

  感染経路① :飛沫感染

  感染経路②: 接触感染

  感染経路③: エアロゾル感染  

地面に落ちるより先に吸い込んで「飛沫感染」

飛沫感染は、その口から出た飛沫を介してウイルスが人から人へとうつる感染のことをいいます。ここで出てくる飛沫とは、人がくしゃみや咳をしたとき、口から出るしぶきのことをいいます。

ウイルスを保有している人がくしゃみや咳をすると、その飛散した飛沫にはウイルスが多く含まれています。

基本的に、飛沫は時間が経過すると重力によって地面へと落ちていくのですが、地面に落ちるよりも先に近くにいる人がそのウイルスを吸ってしまうと感染する可能性があるのです。    

食べるときだけじゃない、無意識に顔をさわっても「接触感染」

接触感染は、自分の手がほかの人の手など体の一部やドアノブなどの物と接触することにより、ウイルスが人から人へとうつる感染を指します。

手すりやドアノブなど多くの人が触れるところにはウイルスが付着している可能性があります。そのため手すりなどに触れた後に、手洗いや消毒をしないで顔などを触ってしまい感染してしまうのです。物だけでなく、介護や育児など人と人が接触することでも同じように感染する可能性があります。  

食べ物を食べるとき、目をかいてしまうとき、鼻がむずむずしたとき等々……。人が顔にさわる機会というのは思った以上に多く、口や目、鼻の粘膜へとウイルスが侵入することで感染が成立します。

普段は気にしていない何気ない仕草にも注意が必要で、人は数分に一度の割合で無意識に顔をさわってしまうという報告もあります。  

密閉空間は危険! 飛沫より軽い「エアロゾル感染」

エアロゾル感染は限定空間感染ともいい、飛沫感染とは似ていますが少し特殊な感染になります。

エアロゾルとは飛沫よりもさらに小さな粒子のことをいいます。自身の重さで地面へと落ちていく飛沫とは異なり、エアロゾルは非常に軽く、空気の流れのない密閉された空間では地面に落ちることなく長時間空気中を漂います。

カラオケやライブハウス、映画館、会議室、パチンコ店など密閉された空間内では、コロナウイルスがエアロゾルに含まれた状態で空気中を漂っています。そしてその空間にいる人がエアロゾルを吸ってしまうことでウイルス感染をしてしまいます。

もちろん声を出す空間では飛沫感染、人との接触がある場では接触感染にも注意が必要です。

「自分も持っている」と思って慎重な行動を!

ウイルスを保有している人は必ずしも熱やのどの痛みなどの症状が出ている人とは限りません。そのため、本人も意図せずに感染を広げてしまうことがあります。

誰がウイルスを持っているか分からない、それは自分がウイルスを持っている可能性もあるともいえます。

まずウイルス感染を予防するのに何ができるのか、そして仮に自分がウイルスを持っているかもしれない場合、どのように人と接すればよいのか考えることがとても大事になります。  

 

 

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