ダイエット

“よく噛んで食べないと太る”って本当?!-2

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

前回、“消化は食べ物を口に入れる前から始まっている”ことをお話ししました。食べ物をあまり噛まずに飲み込んでいると、消化や吸収がスムーズに行われません。

ダイエットを行うときは、食事の内容に気をつけるだけではなく、食事の仕方を意識することもとても大切になってくるのです。

よく噛まないと一気に吸収?!

食べ物を口に入れるごとに、しっかり30~40回噛むことができている場合、胃には少量ずつ食べ物が到達します。胃酸でゆっくり消化されて、お粥のような状態になってから、少しずつ小腸へ移動して、少しずつ吸収されていきます。

ところが、食べ物を噛まないですぐに飲み込んでしまうと、塊のまま大量に胃に食べ物が到達してしまいます。そうなると、少しずつではなく一気に体内へと吸収されてしまいます。これはあまりよいことではありません。

では、食べ物が一気に吸収されるとどんなよくないことが起こるのでしょう?

一気に吸収されると脂肪になる?!!

とくに“糖”が一気に吸収され、血糖値が異常に上がりすぎてしまうと体に負担がかかります。それを防ぐため、体は慌ててインスリンを分泌させます。

ただ、血糖値の上昇するスピードが急なので、血糖値が上がるタイミングとインスリンが分泌されるタイミングがズレて血糖値のコントロールが不安定になってしまいます。

血糖値が急激に上がったり、逆にインスリンの作用で急激に下がったりすると、体は異常を感じ、過剰な糖を脂肪として蓄えてしまうのです。これでは、ダイエットしているのに、もったいないですよね。

“異常”な胆汁酸が善玉菌を攻撃!

また、よく噛まないと、食べ物は胃を簡単に素通りしてしまうので、急に小腸に移動してくることになります。そうなると、ちゃんと胆汁酸をつくる準備が間に合わず異常な成分で胆汁酸がつくられることがあります。

異常な成分の胆汁酸は、腸内細菌(善玉菌)にも悪影響を与えます。善玉菌がダメージを受けてしまうと、善玉菌が作り出す短鎖脂肪酸が少なくなります。短鎖脂肪酸は血糖値を正常に保つ作用がありますが、それも減少してしまうのです。

食べ物を“しっかり噛む”には・・・

しっかりと噛む習慣をつけることは大切です。今回は簡単に取り組める方法をご紹介します。

そのひとつが「一度食べ物を口に入れるために箸を置く」ことです。

箸を手に持ったままだと、つい次の食べ物を持ってしまうのですが、箸を置くことで口の中の食べ物をしっかりと噛んで飲み込むことに意識を向けることができます。

誰でも簡単にできるので、いつも「食べるのが早いな」と感じている方は、ちょっと意識して、やってみてはいかがでしょうか。

よく噛むことは“味わう”こと

太りにくい体を作るためには、食べるスピードにも意識する必要があります。しっかりと食べ物を噛んで飲み込むことは、実はご飯を味わうことにもつながります。

美味しく、楽しくダイエットを行うためにも、まずよく噛んで食べることを意識してみてください!

 

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