ダイエット

「断食ダイエット」って、あり? なし?-3

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

今回は「断食」がテーマの3回めとなります。断食を簡単に説明すると食事を抜くことです。食事を抜いて胃腸を空にすることで、デトックス効果などを期待して行います。

それに加えて、食事を抜くことで体重も落ちるため、ダイエットとして行われることもあります。これが断食ダイエットです。

断食のサイクルって?

断食の期間は取り組み方などにより異なりますが、2,3日間行うことが一般的です。断食中の2,3日間はお茶、水以外のものは口にしません。

2,3日間の断食のあと普段の食事へと戻していくのですが、前回お話したように、すぐに普段の食事に戻してしまうと、以前よりも太りやすい体質になることがあります。

そのため、断食を行ったあとには、普段の食事に戻す前の段階として復食期という期間を設けます。

復食期の期間は2,3日、断食を行った日数と同じくらいです。この間は食事量を普段より少なめにして、空になっていた胃腸が食べ物に慣れるようにしていきます。

断食のサイクル=断食(2,3日) → 復食期(2,3日) → 普段の食事

注意点-1 体の状態は適している?

では、断食ダイエットを成功させるにはどうしたらよいでしょうか?

まず、自分の体質が断食ダイエットに適しているかどうかを確認することです。

以前、別の記事でもお話ししましたが、ダイエットには、痩せる(体重を落とす)以外にも、体重は維持したまま体組成を変えるダイエット、逆に体重を増やすダイエットがあります。

体組成とは、体の構成をさします
体組成計で測定すると筋肉量・体脂肪量・水分量などが分かります

このうち、断食によってできるのは、痩せる(体重を落とす)ダイエットです。

これは、たとえば、“体重は維持したまま、体組成(筋肉量と脂肪量)を適正に変えるダイエット”を目指している人には向いていません。断食を行うと、逆に脂肪がつきやすい(太りやすい)体質になってしまうのです。

前回もお話ししたように、ヒトの体は「飢餓状態ではまず筋肉から分解される」ようにできています。脂肪はためこみやすく、筋肉は分解されやすいのです。断食でご飯を食べないと、体の機能を維持するために筋肉をエネルギー源にしようと分解してしまいます。

そのため、もともと筋肉量が少ない方が筋肉量を増やしたい人が断食をしたら、「この体は貧弱でエネルギー源が少ないから、すぐに分解してしまう筋肉ではなく脂肪としてため込まないと!」と判断され、さらに筋肉量が少なくなってしまいます。

そのあと、いざ体重を戻そうとしたときに、体はエネルギーを脂肪としてためこもうとします。体重が以前と同じでも、体組成を測ってみると筋肉量が減って、体脂肪量が増えている状態になってしまうのです。

断食ダイエット行うときには、体組成計で体組成を測定して、自分の状態が断食ダイエットに適しているのか確認することが必要です。

注意点-2 復食期の食事とは?!

断食が自分の状態に合うダイエットだったとして、いざはじめようとするときに注意が必要なのは、復食期の食事内容です。

オススメは、和食を中心にした食事です。洋食は炭水化物や脂肪が多いため、空腹時に食べるとより太りやすい体質になる可能性があります。

また、食べる量も普段の食事よりも少なめにします。あわせて濃い味付けのものは避けることも大切です。

復食期の食事量1日目は5割くらい、2日目は6,7割くらい
徐々に胃を慣らしていきます

適切に行えば、理想的なカラダにも!

断食をする期間は、基本的にはお茶や水以外のものは口にしません。ただ、腸活も並行して行うほうが効果的なので、腸活のための健康食品などは断食中でも継続してかまわないと思います。

断食ダイエットは、適切に行うことで、筋肉量はある程度維持したまま体重を落とすことができます。取り組む前には自分の体の状態を把握して、断食ダイエットに適している場合には、正しい方法で行いましょう。

あわせて読みたい記事

「断食ダイエット」って、あり? なし?-1

「断食ダイエット」って、あり? なし?-2

 

コメントを残す

*