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めざせ!「お家ダイエット」
「腸活」基礎知識~絨毛のヒミツ ― その3

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

腸のはたらきをよくすることでカラダ全体の調子をととのえる「腸活」。健康的な「お家ダイエット」を成功させるには「腸活」が大切です。

さて、小腸で重要な働きをする「絨毛」のお話、今回で最終回となります!

消化管はちくわ、空洞部分はカラダの外?!

口から入った食べものが通る長い管が「消化管」です。消化管のなかは空洞なので「消化管は口から肛門まで1本のちくわである」といわれることもあります。

空洞の部分は外とつながっているので「消化管の空洞部分は体の外である」とも考えられます

食べものを運んでいる消化管ですが、口から食べたものがすぐに体内に入るというわけではありません。胃を通り抜けて小腸に到達し、選別されたものが吸収されてはじめて“体内に入った”と考えることができます。

体の臓器や筋肉などは、その体内に入った(=小腸から吸収された)栄養を受け取っているといえます。*吸収されなかった残りかすは、体内に入ることはなく、うんちとして肛門から外に出ます。

投函された栄養は一箇所に集められてから配送

では、小腸から吸収された「栄養」は、どのようなルートで臓器などに届けられているのでしょう?

栄養の流れを「手紙の配達」に置きかえてみます。

一般的には、手紙(栄養)がポストに投函(小腸で吸収)されると、一度郵便局(肝臓)で回収されてから、各々の住所(臓器や細胞)へと送られます。臓器や細胞は、一度体内へと吸収された栄養を血管を通して受け取ることが多いのです。

ところが、この流れを無視するモノがいます。それが絨毛です。

ほかの臓器や細胞より「手紙」を早く受け取る絨毛

前回もお話ししましたが、小腸の絨毛の主な栄養源はグルタミンです。

絨毛は体の内側(血管)からではなく、体の外側(小腸側)で直接グルタミン(栄養)を受け取ります

絨毛は、いつ栄養が送られてくるか分からずにいると、ウイルスや細菌などの異物と十分に戦えなくなってしまいます。それを防ぐため、体内に吸収される前に栄養を受け取ってしまうのです。

絨毛は、胃から消化管へと食べ物が運ばれてきたときに、食べ物に含まれるグルタミンを直接摂取します。投函された手紙が郵便局に回収される過程を飛ばし、ポストから郵便局までの間に受け取ってしまうようなものですが、絨毛が元気に活動するには必要なことなのですね。*絨毛にも血管が通っていて、部位によっては血管から栄養を受け取っています。

腸活のためにも、絨毛にたっぷりの栄養を!!

絨毛のついてのお話しはいったん今回で終わりとなります。

絨毛は新陳代謝が早く、剥がれ落ちたあとにすぐに新しい絨毛が生まれてきます。腸活にとってとても重要となる絨毛の働き、少しおわかりいただけたのではないでしょうか?

絨毛の早いい新陳代謝を支えるためには、普段の食事から意識してグルタミンを摂取することが大切です!

 

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