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めざせ!「お家ダイエット」
「腸活」基礎知識~絨毛のヒミツ ― その2

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

腸のはたらきをよくすることでカラダ全体の調子をととのえる「腸活」。健康的な「お家ダイエット」を成功させるには「腸活」が大切です。

今回は、前回に引き続き、小腸で重要な働きをしている「絨毛」についてのお話しです。

ほかの臓器とは違う、絨毛細胞の栄養補給

絨毛は、栄養素の吸収や異物の侵入を防ぐ働きなど、腸活のためにもとても重要な役割を担っています。

数日で新陳代謝され、常に最新の状態で機能することが求められる絨毛細胞。最新の状態を保つためには、細胞の栄養補給の方法が他の臓器と同じでは少し不都合が起きることがあります。

では、絨毛は、何を栄養としてどのように摂取しているのでしょうか?

絨毛の栄養源は「ブドウ糖」ではない?!

一般的に、体が機能するために必要とする主なエネルギー源は「ブドウ糖」です。脳や臓器は、ブドウ糖を消費することでエネルギーを作って働いています。

ブドウ糖は「グルコース」とも呼ばれます

ところが、絨毛の主な栄養源はグルコース(ブドウ糖)ではありません。

ヒトの進化の過程でどうしてグルコースを主な栄養源としなかったのか、についてはさまざまな説がありますが……

グルコースを小腸がエネルギー源として大量に消費してしまうと、体内に吸収される量は減ってしまいます。そうなると、グルコースを栄養源としている脳や臓器などの機能が十分に発揮できなくなる…… そんな可能性があることも関係しているのかもしれません。

筋トレにも欠かせない「アミノ酸」が栄養源

絨毛の主な栄養源は「グルタミン」です。

グルタミンは「アミノ酸」の1つであり、食べものでは肉や魚、卵などに豊富に含まれています。

昆布などに含まれる「うまみ成分」として有名な「グルタミン酸」は、同じアミノ酸でもまったくの別モノ。名前もよく似ているのですが、構造も働きも異なります。

グルタミンは、体の中では筋肉などに多く貯蔵されています。筋肉の維持にもかかわってくる成分なので、筋トレをよくされる方だとよくご存じかもしれませんね。

バランスのよい食事で腸を元気に!

絨毛はグルタミンを摂取することで、元気に働くことができます。

グルタミンが不足すると絨毛の働きが弱まり、栄養を摂取する機能が低下したり、ウイルスや細菌などの異物が侵入したりしてしまう原因にもなってしまします。

肉、魚、卵のほか、小麦粉や大豆、海藻類など身近な食品に多く含まれるグルタミン。絨毛の新陳代謝はとても早いので、「腸活」のためにも、グルタミンの摂取を意識してバランスのよい食事を心がけましょう!

 

 

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