ダイエット

糖尿病×コロナの危険な関係!
ダイエットで予防を!!

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

ワクチンの接種が順調に進んだせいか、一時期に比べて、ここのところ新型コロナウイルスの感染者数がぐんと減っていますね。

帰り道に歩いていると、飲食店でご飯を食べる方の数も増えてきたように感じます。でも、飲み会や会食が増加すると、また感染者が増えることも想定されます。まだ油断は禁物ですね。

ところで、よくニュースで重症化しやすい要因のひとつとして「糖尿病」があげられていますね。 今回は、糖尿病の方が重症化しやすい理由と、予防対策としてのダイエットの必要性についてお話しします!

コロナが重症化しやすい人は・・・

新型コロナウイルス感染症は、これまでの多くの研究や報告から、“重症になりやすいタイプ”も分かってきています。

・糖尿病

・肥満

・高齢者 etc.

免疫機能が低下している高齢者が重症化しやすいというのは、イメージがわきやすいですね。でも、糖尿病の方はどうして重症化しやすいのでしょうか。

糖尿病の検査項目は主に2つ

糖尿病の患者さんは、毎回受診をするごとに血液検査を行っています。

もし、ご自分の血液検査のデータが手元ある方は確認してみるとわかるのですが、糖尿病では主に血糖値とHbA1c(ヘモグロビン エーワンシー)という検査値をみて、治療がうまくいっているか、いっていないかを判断します。

場合によっては、血糖値とHbA1c以外の検査値を確認することもあります

血糖値は採血したときの血液中の糖の状態を示し、HbA1cは2、3か月の間の血糖値の平均を示しています。

この両方の検査値を確認することで、医師は糖尿病の治療の方針を決定するのです。

炎症が起きると増えるCRP

血液検査のデータでは、CRP(C-Reactive Protein:C反応性タンパク)という検査値が炎症の指標になります。タンパク質の一種であるCRPという物質は、炎症が起きているときに増えることから指標として使われています。

普段はほぼ0に近い値なのですが、例えば足をぶつけて腫れたとき、ばい菌が体内に入って発熱しているとき、手術の後など、体にダメージがあるときにCRPは上昇します。

このようにCRPが上昇するのは、基本的に体に異常が起こっているときなのです。

ところが、例外もあります。それが糖尿病です。

血管に軽い炎症が起きている糖尿病

CRPは正常時では0.3未満ですが、糖尿病の患者さんは少し上がっています。血糖値が高い状態では0.3~2程度あるといわれます。

1を超えると“細菌感染を起こしている状態”となるので、血液中に糖(ブドウ糖)が過剰にあるのは“血管で少し炎症が起きている状態”となります。

決して高くはないけれど、常に血管にダメージを与えている状態ともいえます。糖尿病で血糖値が安定していないのは、あまり良いことではありません。

治療して、なるべく血糖値を正常に近づけることが大切なのです。

炎症に炎症が加わって大きな炎症に!

新型コロナウイルス感染症は、全身の血管で炎症を起こすことが分かっています。この炎症が大きいほど、肺などの臓器にダメージを与え、重症化させてしまうのです。

ここで、糖尿病の患者さんが重症化しやすい理由につながってきます。

糖尿病患者さんは、血糖値が高く、つねに血管で小さな炎症を起こしています。新型コロナウイルスに感染すると、さらに炎症を引き起こされてしまうため、重症化しやすくなると考えられているのです。

健康のためのダイエットを!

糖尿病の患者さんにとって、血糖値を正常に保つことが重要です。また、良い状態を保つためには、ダイエットを行うことも大切です。

糖尿病の方がダイエットをすると理由については、以前の記事でも書いているので、ぜひ合わせて読んでみてください。

糖尿病×ダイエット!血糖値が高いデメリットとは・・・?

ダイエットは健康のために行うものです。

無理なく健康でいるためにも、ご興味があればぜひ当薬局でご相談ください!

 

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