ダイエット

めざせ!「お家ダイエット」
“お肉中心”のダイエットは正しい?-2

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

一時期は梅雨のはしりのような、ぐずついた日が多かったのですが、ここのところ、さわやかな天気が続いていてますね。まだ湿度も低いので、すがすがしいです!

さて前回は、今話題の糖質制限ダイエットなどでメインとして摂取する「タンパク質」についてお話ししました。では、タンパク源として「お肉を中心とするダイエット」は正しいのでしょうか?

(この答えは前回に続いて2回めなのですが……)結論から述べると、お肉に含まれる脂肪が血糖値を悪化させるため、ダイエットをする上でお肉中心の食生活はオススメしません!!

今回は、なぜそうなるかについて考えてみたいと思います!

食事×糖×ホルモン の関係性とは?

お肉に含まれる“脂肪”が体にどのような影響を与えているか、少しずつわかっています。実は、血糖値を下げるホルモンの働きにかかわってくるのです。

本来ヒトの体は、食事をしたあと、取り込んだ栄養(糖)を血管を通して体内の臓器や細胞に送る働きがあります。「食後に血糖値が上がる」ということを聞いたことがあると思います。それは、細胞へ糖が送り届けられている過程なのです。

細胞へ糖を送り込む働きをしているのが、「インスリン」というホルモンです。食事の後にインスリンが産生されて、血液中の糖を細胞に送り届け、糖が無駄に血液中にいないように管理をしています。

正常な状態であれば、食事後に血液中の糖は細胞へは速やかに送られて、血液中には無駄に糖がない状態となります。

インスリンはヒトの体で唯一、血糖値を下げるホルモンといわれています

「糖尿病」は、細胞へ送り込む機能が低下していたり、糖が過剰にあるため、“血液中に糖があふれている状態”です。

そのため糖尿病の治療では、血液中に糖があふれている状態を改善するお薬を使ったり、食事・運動の改善を行います。

お肉の「脂肪」がインスリンの効果を低下!!!

インスリンは、糖を血液中から臓器や細胞などに送り届ける重要なホルモンですが、その制御にかかわる物質に「インクレチン」と呼ばれるホルモンの一種があります。

インクレチンには、食べものが胃を通って小腸へ到達したとき、「これから血糖値が上がるのでインスリンを出す準備をしてくださーい!」とシグナルを送る働きがあります。

「お肉」もインスリンを制御するインクレチンの分泌を促します。その一方で、お肉に含まれる脂肪(遊離脂肪酸)は脂肪細胞を増やし、増えれば増えるほどインスリンの効果を低下させてしまうのです。インスリンの効きが低下することで、食事によって上がった血糖値が下がりにくくなってしまいます

血糖値が高い状態が長く続くと、糖を脂肪として変換してため込みやすくなり、結果として太りやすくなってしまいます

2種類のタンパク質は同じ割合で

必須アミノ酸を豊富に含むお肉が大切な栄養源であることは間違いありません。

でも、食べすぎてしまうと、血糖値を正常に保つために必要なインスリンの分泌が低下して、間接的に太りやすい体になってしまう可能性があります。

前回お話ししたように、タンパク質には2種類あります。太りにくい体、病気になりにくい体を作るためには、植物性タンパク質と動物性タンパク質を同じ割合で摂取すると良いでしょう。

今回のお話しで、お肉中心の食生活はダイエットに向いていないことがお分かりいただけたでしょうか? 「お肉は美味しいし、それだけ食べてダイエットできるならしてみたい!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも何ごともほどほどに、が大切です!

 

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