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いよいよ夏本番!
「熱中症」にご用心! ― その1

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

今年は梅雨が長くて、東京では梅雨明けが8月になりそうですね。それでも近頃は気温も湿度も高く、じっとりとまとわりつくような蒸し暑さが続いています。そうなると、心配なのが「熱中症」です。

「熱中症」といえば、夏になるとよく耳にするワードですね。そういわれると、なんとなくのイメージはあるものの、どんな病気なのかちゃんと説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。

今回は、知っているようで知らないことも多い「熱中症」についてお話ししたいと思います。

1日2,000人! 油断はできない熱中症

総務省の報告によると、熱中症で病院に運ばれる人は、毎年春から秋にかけて5~7万人もいるようです。特に夏場は1日で2,000人くらいの人が救急車で運ばれているそうです。すごい数ですね。

気温が30℃を超えるような暑い日が続くと、いつ誰が熱中症のなってもおかしくありません。いざというときのためにも、熱中症についての知識や対策を覚えておきましょう。

体温上昇でカラダがシステムダウン・・・

ではなぜ「熱中症」になってしまうのでしょう?

熱中症の原因は、気温の上昇などで体温が上がったとき、何らかの原因で体温の調節機能が働かなくなることです。体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などの症状が起こります。

同じような症状がおきる「熱射病」や「日射病」も熱中症のカテゴリのなかのひとつです

通常、ヒトの体は体温を一定に保つ機能があります。でも熱中症になって長時間体内に熱がこもると機能が落ちてしまいます。パソコンや家電でも、熱をもった状態が続くとシステムがダウンしてしまいまうのと似ていますね。

熱中症になると体温が上がるのはなぜ?

熱中症が危険なのは、本来ほぼ一定に保たれるはずの体温が上がり続けてしまうことです。

ではなぜ、熱中症になると体温が上がり続けてしまうのでしょう?

体温が上昇した場合、ヒトは汗と一緒に熱を外に放出することで、体温を下げようとします。通常であれば、この発汗作用で体温は平熱に保たれるため、体に異常をきたすことはありません。

ヒトが汗をかくために必要な成分は水分と塩分です

とくに暑い季節、体が必要としている水分や塩分が不足してしまうと、ヒトはうまく汗をかくことができず、体温が下がりません。

また、汗をかいていたとしても、発汗スピードが追いつかないほど気温が高い状況のときにも体温が下がりにくくなります。

そうなると体内にこもった熱を放出できずに、体温が上がり続けてしまうのです。

では、体温が普段より高い状態が続くとどうなってしまうのでしょうか・・・? この続きは次回はお話ししたいと思います。

 

 

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