漢方のお悩み

季節の変わりも腸活で元気に!

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

少しずつ涼しい日が増えてきて、日中も過ごしやすくなってきました。朝晩は寒いときもあるくらいですね。

毎年この時期は体調を崩す方が増えるときでもあります。では、なぜ体調を崩しやすいのでしょう?

原因が分かれば予防もしやすくなります。今回は、特に相談の多い2つの症状とその対策についてお話しします。

乾燥でカラダがダメージを?!

この時期におきやすい症状といえば、まず「風邪」です。テレビでも風邪薬のCMが増えてくる時期ですね。

季節の変わり目、とくに夏から秋にかけては空気が乾燥しています。

中医学(漢方医学)の考えでは、乾燥が肺にダメージを与えて、咳や痰などの症状を引き起こすとされています。

中医学では、乾燥が体に悪さをすることを「燥邪(そうじゃ)」といいます

潤いを与える漢方薬も

中医学だけでなく、現代医学でも、喉が乾燥状態にあるとウイルスが体内に侵入しやすくなり、風邪を引き起こすとされています。それが季節の変わり目で体調を崩す一因となっているのです。

このように、乾燥による体調不良=燥邪が起きてしまった場合には、乾燥状態を改善することが大切です。乾燥対策としては、補陰薬(ほいんやく)と呼ばれる、潤いを与えてくれる漢方薬などをオススメしています。

夏バテが秋まで影響?

もう一つ、この時期に増える症状に胃腸系の不調があります。

夏に暑い日が続くと、体内に熱がこもりやすくなり、胃腸の働きが悪くなり食欲が低下しやすくなります。さらに熱を冷まそうと冷たい飲食物を摂取するので、胃腸が冷えて筋肉の動きが悪くなり、消化・吸収の能力が低下します。

いわゆる夏バテです。夏バテは涼しくなってくると改善することが多いのですが、胃腸が疲れた状態が続いてしまった場合、免疫系に関わる機能も低下してくる可能性があります。

胃腸、なかでも大腸には多くの腸内細菌が住み着いています。胃腸の働きが弱まると、食欲が低下して食べる量が減ることなどが原因で、腸内環境も悪化してしまうことがあるのです。

そこで腸活です! 腸活で消化器系機能の低下を防ぐことができれば、胃腸の調子が悪くなることもありません。免疫系も強くなり、風邪などの予防にもつながると考えられます。

腸内に善玉菌を増やそう!

オススメする腸活としては、主なものに腸内細菌(善玉菌)の摂取、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の摂取があります。

腸内細菌は腸内環境の改善につながりますが、腸内細菌だけ補給しても腸内環境の改善はあまり期待できません。

腸内細菌を腸内に定着させるためには、腸内細菌以外にも腸内細菌のエサが必要です。

エサがないと、腸内細菌は増えることができずに死んでしまいます。エサを与えてあげることで、仲間を増やして腸内に住み着いてくれるようになります。

エサになるのが不溶性食物繊維と水溶性食物繊維です。とくに水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなるため、腸内の善玉菌の増殖に効果的な成分なのです。

健康食品で継続した腸活を!

食物から摂取する水溶性食物繊維は、その構造上すぐに腸内細菌に食べられてしまうため、腸の奥の方の善玉菌まで届かないことがあります。

腸内の隅々まで善玉菌に住み着いてもらうために、当薬局では、構造を改良して腸の奥の方まで届けることができる水溶性食物繊維をオススメしています。

水溶性食物繊維が含まれている食物は、種類も少ないため、毎日継続して食べようと思ってもなかなか大変です。腸内環境の改善のためには、健康食品を継続して摂取することをオススメします。

腸活で毎日を元気に!

今の時期は1年なかでもとくに体調を崩しやすい時期です。十分な睡眠をとり、バランスのとれた食生活を心がけましょう。

また、普段から腸活を行うことは健康維持のためにとても効果的です。興味のある方はぜひ薬局にご相談ください!

 

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