こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。
当薬局では調剤のほか、漢方相談や健康相談も行っています。そのため、処方箋をもって来られる方のほか、漢方相談で来局される方も多くいらっしゃいます。
漢方薬局=漢方薬ではない?
体調不良でお困りの方が漢方相談に来られた場合、まずは症状についてじっくりとお話をお伺いします。そのうえで、現代医学(西洋医学)と中医学(漢方医学)の治療法から、より適した方法を提案します。
症状からみて、現代医学=病院で診察を受けた方が改善が早いと判断したときは、すぐに受診するようお話ししています。漢方相談に来られたからといって、必ず漢方薬をオススメしているわけではないのです。
では、具体的にどのような症状の場合、漢方治療ではなく病院を受診するほうがよいのでしょうか?
漢方薬局で病院の受診をすすめるとき
病院で治療を受けるべき病気の一例として挙げられるのが「突発性難聴」や「糖尿病」です。
急に耳の聞こえが悪くなる「突発性難聴」
発症すると、片耳でテレビなどの音が聞こえにくくなる、高温だけ聞き取りにくくなるなど、さまざまな症状がおこります。
突発性難聴は、発症してから治療をはじめる時間が早ければ早いほど症状の改善率が高まります。症状に気づいてから1週間以上放置してしまうと、後遺症が残りやすくなる病気でもあります。
病院では、おもにステロイドを用いた治療が行われます。
血糖値が上がる「糖尿病」
日本人の多くの方が発症している生活習慣病のひとつ。血液中の糖が高い状態が続くと、血管にダメージを与えたり、血液の流れが悪くなって血管が詰まるなど、いろいろな症状を引き起こしてしまいます。
糖尿病患者さんの状態は、人によってさまざまです。症状に合わせた薬の選択が大切になります。
病院での治療+漢方薬でサポートも!
今回お話ししたような病気では、漢方薬よりも現代医学による治療の方が効果的な改善が見られると考えています。
でも、治療のサポートとして漢方薬を用いることで、より良い治療を行うことができることもあります。
例えば糖尿病の場合、病院では、食後の急激な血糖の上昇を抑えたり、血糖値を下げるホルモンの働きをサポートするための薬が処方されることが多いと思います。
病院から処方された薬を使いながら、同時に漢方薬もとりいれて血糖値が高い状態を改善していくことができれば、飲む薬の量を減らすことができる可能性もあります。
中医学では血糖値が高い状態を瘀血(おけつ)と言います
体調に不安があるとき、病院に行った方が良いのか、市販の薬や漢方薬で対処できるのか迷うこともあると思います。そんなときは、ぜひお気軽に薬局にご相談ください!