漢方のお悩み

血の流れが悪くなる「瘀血(おけつ)」は現代病?!

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

みなさんは普段生活している中で体に不調はありますか? 多かれ少なかれ、現代社会を生きている上で体のどこかに不調がある方は多いですよね。

薬局に漢方相談でいらっしゃる方もお話しをお聞きしていると、いくつかの症状の原因には瘀血おけつがかかわっていると思われることがあります。

以前のブログにも出てきたのですが、今回は「瘀血」についてくわしくご紹介したいと思います!

瘀血で起きる症状はさまざま

中医学では、ヒトの体を支えているのは「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」の3つの要素と考えられています。

瘀血とは、気・血・水のうち「血の流れに滞りが生じている状態」をいいます。

血は栄養を全身に運ぶ働きがあります。その流れに滞りが生じてしまうと、栄養が届かない部位に痛みなど、悪い状態を引き起こすことがあります。

瘀血が原因となり、頭痛・シミ・痛み・肩こり・動脈硬化・高血糖状態 などさまざまな症状があらわれます

瘀血による不調の症状は、現代でも問題になっているものが多いですね。では、なぜ現代社会で瘀血の方が多くいるのでしょうか?

瘀血の原因は“ちょっとした”行動から!

瘀血を引き起こす原因となる行動や状況には、冷え・ストレス・同じ姿勢・偏った食事・怪我など、いろいろあります。

こうしてみると、怪我は別として、それ以外の行動や状況は今の時代、多くの人が経験していることですね。瘀血は、普段生活をしているなかで、ほんのちょっとした行動から起きやすいということなのです。

でも逆に、原因がわかりやすいのですから、改善のための取り組みもしやすいともといえます。

例えば、食事が偏ってしまっている場合には、バランスの取れた食事を意識できれば、改善につなげることができますね。

ただ、PCを使った事務仕事などではどうしても同じ姿勢が続いてしまうし、会社やプライベートでのストレスなんて、なくしたいけれど簡単にはなくならないですよね……

つらい症状を緩和する漢方薬

瘀血になる原因を避けにくいときには、漢方薬の助けを借りることをオススメしています。漢方薬は、瘀血の症状の悪化を防いだり、つらい症状を改善する手助けをしてくれます。

瘀血は血の流れに滞りが生じている状態です。血の流れを良くする作用(活血作用)のある漢方薬を用いて改善します。

体の不調は薬局で相談を!

今回挙げた症状は、必ずしも瘀血が原因とは限りません。

瘀血は多くの症状の原因になりやすいのですが、瘀血自体が別の原因で引き起こされているケースもあり、なかなか判断がしにくいこともあります。

当薬局では、患者さんのお話しをよく伺って、体質や症状に合った漢方薬をおすすめしています。体の不調が続いてつらいときには、ぜひご相談ください!

 

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