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今年もその季節がやってくる……!
「花粉症」-2

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

まだまだ寒いけれど、暦の上では今日から春…… 春というと飛んでくるのが花粉。ニュースでもちらほら花粉の話題が出るようになりました。

前回から花粉症についてご紹介しています。2回めとなる今回は治療法のお話です。

“現代医学“と“漢方医学(中医学)”では、花粉症に対する考え方が違い、治療法も違います。さて現代医学と漢方医学、それぞれどんな治療法があるのでしょう?

アレルギー反応のひとつ! 原因は“ヒスタミン”

現代医学では、花粉症は“花粉がアレルゲンとなって起こす病気”を指します。

ヒトの体は、体内に異物が入ると排除しようとする機能があるのですが、それが過剰に働いてしまうことがあります。そのひとつが花粉症です。

異物を排除するための機能が過剰に働いてしまうことを「アレルギー反応」といいます

体内に入った花粉を排除しようと機能が働いているとき、体内では「ヒスタミン」という物質が大量に作られます。このヒスタミンがアレルギー反応を引き起こし、目のかゆみや鼻水などの症状が現れる原因となるのです。

そのため、現代医学で花粉症の治療を行う場合、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)の使用がメインになります。ヒスタミンが悪さをしないようにアレルギー反応を抑えてあげることで、くしゃみや目のかゆみ、鼻水などの症状を改善します。

薬の服用で眠気が起きることも……

アレルギー薬にもデメリットがあります。

おもなものといえば、副作用として出てくる眠気です。最近では眠気が出にくい抗アレルギー薬も増えてきましたが、それでも個人差があり、「眠くなるので抗アレルギー薬を飲めない」という人もいます。

目薬や点鼻薬で対応する場合でも、刺激感や作用が強くて目がしみる、鼻血が出るなど、向き不向きがあり、全員に勧められるわけではありません

また、抗アレルギー薬は何種類もありますが、副作用と同じように、効果の有無にも個人差が大きく、この薬なら絶対に効く、ということはいえません。飲んでみないことには効果が得られるか分からないことも、デメリットのひとつでしょう。

効果がある方にはすごく良く効くため、「自分にはこの抗アレルギー薬が効く」と分かっている場合には、継続して飲むことをオススメします!

漢方薬も治療の選択肢に!

抗アレルギー薬や目薬、点鼻薬などを使用しても花粉症の症状が良くならない場合には、漢方薬をオススメしています。

漢方薬は現代医学とは違った視点から症状を判断し、その人にあった漢方薬を選びます。漢方薬のメリットとしては抗アレルギー薬のような眠気が出ないことが挙げられます。

事務仕事や車の運転など、眠くなると仕事に影響が出てしまうと困るという人には、漢方薬の治療も選択肢のひとつとして提案しています。

ただ、漢方薬は、その状態に合った使い方をしないと効果が得られないため、事前に体の状態を知ることが必要です。

漢方医学では、治療方針を決めるための病の状態のこのことを「証」といいます

次回は、漢方医学(中医学)での花粉症の考え方についてお話したいと思います!

 

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