こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。
今はまだ寒い日が続いていますが、少しずつ暖かくなってくると、今度は「花粉症」の季節がやってきます。
毎年多くの人を悩ませる花粉症。今回から3回にわたって、花粉症の基本的な情報や、現代医学と中医学での治療法についてお話ししたいと思います。
日本人の約4割が花粉症!
花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となってくしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。花粉が飛ぶ「春」に症状が現れるので、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。
「季節性」に対して、1年中症状があるのが「通年性アレルギー性鼻炎」です
ホコリやハウスダストなど、季節に関係なく身近にあるものが原因となって起こります
患者さんの数は年々増えており、現在、日本人の約4割の人が花粉症であるともいわれています。
主な症状としては、鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)や目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴う場合が多いのですが、そのほかのどや皮膚のかゆみなどの症状が現れることもあります。
スギやヒノキが少ないのに……?!
“花粉症は日本だけの病気”と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、実は海外にも花粉症は存在しています。
花粉症の原因の代表格としてよく知られるのは「スギ」ですよね。「ヨーロッパやアメリカにスギは多くなさそうなのに、花粉症になるの?」と思われるかもしれません。
花粉症を引き起こす植物として知られるているのはスギ・ヒノキ・ブタクサなどですが、それだけではありません。日本でも約60種類の植物が原因になるとの報告があります。
スギやヒノキが少ない海外では、別の植物が花粉症を引き起こしているのです。
“その国で多い花粉”が原因に
たとえば、アメリカでは、ブタクサによる花粉症がもっとも多いといわれています。日本と同様に患者の数は多く、4人に1人が花粉症であるともいわれています。
ほかにも、ドイツではイネ科のカモガヤ、ヒノキ、白樺などが花粉症の原因となっているようです。ドイツ人でもかなりの人が花粉症で悩んでいるそうです。
空気中に飛んでいる花粉の量が多くなると、花粉症は発症しやすくなります
花粉症は、その国でもっとも多く飛んでいる花粉(=もっとも多く生えている植物)で起きるのです。
どこの国でも起きる花粉症にご注意を!
原因となる植物は異なっていても、花粉症はどの国でも起こる病気です。日本ではスギが多く植えられたこともあってスギによる花粉症が、アメリカではブタクサが多く生えているためブタクサによる花粉症が多いのです。
では、花粉症の治療はどのようなものがあるのでしょうか。この続きは、次回お話ししたいと思います。