漢方のお悩み

漢方相談をしたら、漢方薬を買わなくてはいけない?

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

本当に寒い日が続いていますね! 体調をくずしたりされていませんか?

薬局ぽっぽでは、病院の処方箋の調剤を行うほか、漢方薬を主に取り扱っています。「漢方相談に行ったら、必ず漢方薬を買わなくてはいけないのでは……」と思われることもありますが、そうではありません。

今回は、普段の記事とは少し趣旨が異なるのですが、漢方相談についてお話したいと思います。

漢方相談の流れは…

漢方のカウンセリングでは、だいたい次のような流れで行っています。

現在気になっている症状、相談したい症状を伺う
不安なこと、悩んでいることなど、じっくりお聞きします。
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症状に関わる「ポイント」について伺う
「いつから・どのような・良くなるとき・ 悪化するとき・症状の出る時間帯・治療中の病気・服用中の薬」など、必要に応じていろいろなことを確認します。
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症状に合う漢方薬を選択して、ご提案
相談でお聞きした内容や症状から総合的に判断して、その方に合っている漢方薬を提案します。

“漢方薬を勧めない”ときもある

漢方相談に来られた方でも、症状について確認しているなかで、重大な病気などの可能性があると判断した場合には、漢方薬ではなく、病院への受診をお勧めしています。

実際の例についてお話しします。

以前、下痢の症状で薬局に漢方相談に来局された方がいました。「下痢が酷く、トイレに間に合わないこともある。ある時急に症状が出るようになった」そうです。

このほかにもいろいろとお話しをお聞きしていたのですが、大きな病気が関わっている可能性があったため、一度病院で検査を受けるよう説明しました。

この方は現在、その病気の治療をしながら処方箋をもって当薬局に来ていただいています。

漢方薬の使命は「患者さんの健康に寄与すること」

ひどい下痢でお困りの方にも、漢方薬を使ってもらうことで一時的に症状の改善は見込めたかもしれません。

でも、そうすることで裏に隠れている重大な病気を見逃してしまう可能性があるのです。

薬剤師の使命は、薬学的な知識を用いて患者さんの健康・病気の改善に寄与することです。患者さんの病気の改善、予防を第一に考えた場合には、必ずしも漢方薬を勧めるわけではありません。

症状に不安のある方はぜひ薬局へ!

当薬局では、漢方相談に来局された方には、気になっている症状について、いろいろなことをお伺いしています。ちょっと面倒と思われるかもしれませんが、とても重要なことなのです。

それによって、重大な病気が隠れていないかが確認ができますし、そうでない場合には症状に応じた漢方薬を提案することができます。

薬局ぽっぽでは相談された方に納得していただいて、積極的に治療を進めていくことが大切であると考えています。

今なにか気になる症状があって、漢方での見立てを知りたい方はぜひ当薬局にご相談ください!

 

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