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冷え性につらい冬・・・ 漢方薬で解消も!

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

年末年始と寒い日が続いています。外を歩いていると冷たい風に体が縮みこまってしまいますね。

とくに冷え性の方は、手足の指先がかじかんでしまい、家事や仕事などにも影響する方も多くいらっしゃると思います。

現代医学では、冷え性の大きな原因を「血流が悪くなるため」などとしていますが、中医学(漢方医学)では、年齢や状態などさまざまな要素によって原因が異なると考えられています。

今回は中医学での冷え性の主な原因と、その対策についてお話しします。

冷え性には二つのタイプ

中医学では、冷え性が起きやすいタイプとして次の二つが挙げられます。

  • 女性に起きやすい冷え性
  • 高齢者に起きやすい冷え性

どちらも冷え性ではあるのですが、症状が起きる原因は異なるとされています。

女性には血を補う漢方薬

女性に起きやすい冷え性は、血(けつ)の不足が主な原因と考えられます。女性は毎月生理があるために、男性に比べて血が不足しやすい傾向にあります。

血は体の隅々まで必要な栄養素を運ぶ働きのほかに、体を温める働きもあります。血が不足すると体を十分に温めることができずに、体の末端、特に手足の指先などが冷えやすくなっているのです。

このような場合には、血を補う漢方薬を用います。血を補う漢方薬のことを補血薬(ほけつやく)といいます。

ほかにも、血が不足していると髪や皮膚が乾燥しやすくなります。また、夢見が悪くなるなどの症状が出ることもあります。これらの症状がある場合にも血を補う漢方薬が適しています。

高齢者には腎を補う漢方薬

高齢者に起きやすい冷え性は、腎の衰えが主な原因です。腎は年齢により衰えやすい臓でもあります。

腎は五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうちのひとつの臓で、骨や体の発育や体を温める働きなどがあるのですが、高齢になって腎が衰えることで、体を温める働きが弱まってしまうと考えられています。

このような場合には、腎を補う漢方薬を用います。腎を補う漢方薬を補腎薬(ほじんやく)といいます。

ほかにも、年齢を重ねると疲れやすくなりますし、膝や腰に痛みが出やすくなりますね。これも腎が衰えることが原因とされています。そんなときにも、腎の気を補う漢方薬が適しています。

漢方処方は薬局にご相談を!

今回は、冷え性の主な原因と漢方での一般的な対処法についてお話ししました。

ただ、人によっては原因が異なるため、今回お話ししたものとは違う漢方薬を使用することもあります。

効果的に治療を行うためには、ご自身にあった漢方薬を選択することが大切です。冷え性についてお悩みの方は、ぜひ薬局にご相談ください!

 

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