こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。
夏はダイエットに挑戦される方が増える季節です。
ダイエットは標準的な体型ではない方、つまり太りすぎたり、痩せすぎたりする方が標準的な体重、体型になることを目的に行うことをいいます。
元々は健康になるための食事療法や宗教的な食事などを指していたようですが、現在では主に痩せるために行う行動のことを指すケースが多いように思います。
タンパク質はダイエットを行う上で大切な栄養素です。
このタンパク質ですが、1日の食事の中でいつ摂取するとより効果的なダイエットを行うことができるのでしょうか。
タンパク質は朝食に摂ると良い!
結論から述べると、タンパク質は朝食で意識して摂取すると良いと考えられています。
朝食で意識してタンパク質を摂取することで、朝食と夕食でのタンパク質の摂取割合が同じくらいになることが理想的です。
朝食でタンパク質を意識して摂取することが良い主な理由として2つあります。
①タンパク質の合成は朝食後の方が行われやすい。
②腎臓への負担が少ない。
①タンパク質の合成は朝食後の方が行われやすい。
筋肉などのタンパク質の合成が行われるのは主に朝、昼間であり、夜はあまり行われません。夜は主にエネルギー貯蔵のために脂肪の合成が盛んになります。
夕食で食べ過ぎたタンパク質や糖質は、エネルギー源となる脂肪に変換されやすくなるのです。
また、夕食後から朝食までは1日の中でご飯を食べない時間が最も長くなります。
朝起きた時には、短期的なエネルギー源であるタンパク質や糖質が体内で不足しています。
これらのことから、朝食では不足しているタンパク質と糖質の摂取が重要であることが分かります。
もし朝食を抜いてしまうと、昼食まで体内には糖質とタンパク質が不足した状態が続いてしまいます。
糖質とタンパク質は体を動かすエネルギー源です。食べ物でこれらが補給できないのであれば、ヒトの体は筋肉を分解してタンパク質と糖質を作り出してしまいます。
朝食を食べないと摂取カロリーは少ないのに、太りやすい体になってしまうのでなるべく朝食はとるようにしましょう。
②腎臓への負担が少ない。
食事で摂取したタンパク質は胃腸で消化・吸収され、不要物や過剰に摂取したタンパク質はおしっことして外に排泄されます。
先ほどもお話ししたように、タンパク質の合成は朝、昼間に行われます。つまり、夕食に多めにタンパク質を摂ってしまうと細胞や筋肉にならずに不要となって体の外に排泄されるタンパク質の量が増えます。
タンパク質の排泄は主に腎臓のろ過機能によって行われているのですが、タンパク質が大量に運ばれてくると腎臓に負担がかかってしまいます。
腎臓を守るためにもタンパク質の摂取は朝食を優先に行った方が良いのです。
タンパク質を全く摂らないのも良くない?
タンパク質は夕食よりも朝食に意識して摂取した方が良いことをお話ししました。
夕食に全く摂取しないのも良くありません。
普段の食事を思い浮かべてみてください。大抵の場合、朝食はほとんどタンパク質を摂らず、夕食に1日のうちの大半のタンパク質を摂取していると思います。
朝食でタンパク質を意識して摂取する、夕食のタンパク質の摂取を抑える。
この2つのことを行うとタンパク質の摂取割合は同じくらいになると思います。
今まで朝食を軽く済ませていた方は大変だと思いますが、少しずつでも良いのでタンパク質を意識して食べるようにしてみてください。
今回お話ししたように、ダイエットでは食事がとても大切です。
健康的なダイエットを行うためにも、ぜひ一度薬局にご相談ください。