こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。
ここのところ、雪が降ったりして寒いですね…… あたたかくなる日はもう少し先でしょうか。
ところで、気温の変動が大きいときや睡眠不足などで体調すぐれないとき、お腹の具合が悪くなることも多いですね。お腹は中医学(漢方医学)でも重要な部位と考えられています。
今回は、お腹の調子が悪いときについてのお話しです。
元気の“気”はお腹で作られる?
消化吸収に対する考え方は、現代医学と中医学では少し異なります。現代医学では、皆さんご存知のように消化吸収を行うのはおもに胃や小腸ですが、中医学では「脾(ひ)」という臓が消化吸収に関わると考えられています。
中医学では、体のエネルギー源となるのは「気」です。気のもとはなにかというと、普段私たちが口にしている“食事”です。ヒトの体は飲食物を消化吸収して体内へと取り込み、そこから気を作り出し、体を健康に保つためのエネルギー源とするのです。
お腹の健康はカラダの健康につながる!
中医学では、脾が正常であれば、食べ物から気を作り出すことができるのですが、脾が不調だと体のいろいろなところに影響を及ぼすことがあります。
消化吸収がうまくできなくなるので下痢をしやすくなる、気を作り出せなくなるので疲れやすくなる……など、症状はさまざまです。
健康を維持するためには、脾が重要なのですね。
お腹を守る「健脾散」
お腹の健康を守る漢方薬のひとつとして「健脾散」があります。
「健脾散」は10種類の植物性生薬から抽出されたエキスを顆粒としたものです。
販売会社
イスクラ産業株式会社様
効能・効果
体力虚弱で胃腸が弱く、痩せて顔色が悪く、食欲がなく下痢が続く傾向があるものの次の諸証:
食欲不振、慢性下痢、病後の体力低下、疲労倦怠、消化不良、慢性胃腸炎
用法・用量
次の量を1日3回、食前又は食間に服用してください。
成人(15歳以上):1回1包、15歳未満7歳以上:1回2/3包、7歳未満4歳以上:1回1/2包、4歳未満2歳以上:1回1/3包、2歳未満:1回1/4包
成分
ニンジン、サンヤク、ビャクジュツ、ブクリョウ、ヨクイニン、ヘンズ、レンニク、キキョウ、シュクシャ、カンゾウ
※本製品は第2類医薬品です。 参考HP https://www.iskra.co.jp/product/tabid/79/pdid/25/Default.aspx
「ふだんから、お腹が弱くて悩んでいる……」という方もいらっしゃいます。つらい症状でお困りの方は、漢方薬を試してみるのもよいかもしれません。お悩みの方はぜひ漢方薬局でご相談ください!