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お悩み改善! 冬に増える「不眠症」-1

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

寒いですね~!! 急に気温が下がって、本当に寒い日が続いていますね。こんなふうに寒い日が多くなると、漢方相談で増えるのが「不眠症」です。

意外に思われるかもしれませんが、日が早く沈んでしまう環境では、ヒトは気分が落ち込みやすくなり、精神的に不安定になりがちです。実は、日照時間とヒトのココロには深い関係があるのです。

それに加えて、寒さで手足が冷えて夜中に目が覚めてしまうなど、冬は不眠症になりやすい土台があります。

今回は不眠症をテーマに、まずは現代医学で考える不眠症についてお話しします!

症状によって4つに分類される「不眠症

不眠症とは、名前の通り睡眠がとれない症状を言います。睡眠時間が不足すると、日中に眠気が出て授業や仕事に集中できなくなります。

症状がひどくなると、脳の働きも悪化して、日常的にイライラする、気分の上下が激しい、など精神的な症状も出てくる可能性があります。

不眠症は、その症状から4つに分類することができます。

入眠困難

寝入りがうまくできないタイプです。布団に入って寝ようとしているのに、いろいろと考えてしまってなかなか眠りに就くことができないケースなどが当てはまります。

中途覚醒

眠っている途中で目が覚めてしまうタイプです。寝入りは比較的良いのですが、一方ですぐに目が覚めてしまい、それ以降は何度も起きてしまうケースをいいます。

早朝覚醒

中途覚醒よりは眠れる場合もありますが、本来起きる予定の時間よりも数時間早い時間帯に起きてしまうタイプです。

熟眠障害

熟眠障害は、実際に睡眠時間は取れているのですが、睡眠の質が悪くぐっすりと眠れている感じがしないタイプをいいます。

種類によって作用する時間が変わる「睡眠薬

現代医学での不眠症の薬物治療では、症状や状態に応じて別の薬を使うこともありますが、眠りを良くするために、おもに睡眠薬を使用します。

睡眠薬にもいくつか種類があり、薬の作用する時間で使い分けが行われます。

入眠困難のケースでは、寝入りが悪いですが、眠ってしまえば朝まで睡眠時間を確保することができるため、作用する時間が短い睡眠薬を使って寝入りを改善します。

中途覚醒や早朝覚醒の場合、ある程度作用する時間が長い薬を使います。入眠困難の場合に使用するような短い時間の睡眠薬では、眠れている間に薬の効果が切れてしまい、本来薬が効いてほしい時間には何もない状態になってしまいます。

このように、医師は患者さんからくわしく話を聞いて、症状に適した薬を選択していきます。

睡眠薬が“効きすぎる”ことも

合う方にはしっかりと効果が出る睡眠薬ですが、人によっては効きすぎてしまう場合もあります。効きすぎて、次の日の仕事に影響が出ることが怖くて薬が飲めない、という方も意外と多くいらっしゃいます。

また、睡眠薬は対処療法としての薬です。眠れない状況を眠れるようにする薬であって、眠れない原因を改善してくれる薬ではありません。

睡眠薬が効きすぎる方、また原因を改善したい方には、漢方薬がひとつの選択肢になると思います。

漢方薬は不眠症に対するアプローチの仕方が異なります。漢方薬では基本的に眠気の副作用は起きにくいために、安全性が高いともいえます。

次回は、不眠症と漢方薬についてお話しします!

 

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