漢方のお悩み

冷え性対策はお早めに!

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

夏の暑さも和らぎ少しずつ過ごしやすい日が増えてきました。半袖を着て過ごす日も残りわずかですね。

これから、一年で最も気温が低い1~2月の時期に向けて、少しずつ寒くなっていきます。

寒い時期に心配になるのが、「冷え性」です。

冷え性と聞くと、女性に多いイメージがありますが、意外にも男性にも冷え性の方は多いです。自覚されていないけれど、症状を聞いていると冷え性だなと思われる方も多いように思います。

今回は冷え性についてお話したいと思います。

“冷え性”ってなに?

本来、ヒトの体は隅々まで温かい血液が流れているので、指先などもそこまで冷えないようになっています。

でも、何かしらの原因で血液の流れが悪くなると、指先が冷えて痛みとして感じることがあります。血液が流れにくくなっているので、怪我をしたときに治りも悪くなってしまいます。

それが冷え性です。

冷え性の症状が酷くなると、「あかぎれ」になったり、腹痛や頭痛などの症状が出てしまうこともあります。

原因がたくさんあるほどひどくなる!

この血液の流れが悪くなる原因はさまざまですが、原因が複数あるほど、冷え性の症状はひどくなりやすいです。

原因のひとつは気温の低下です。気温が低下すると体が冷えて、血管が狭まります。これは生理学的な反応です。

そのほか生活習慣による原因としては、

・姿勢の悪い状態が続く

・睡眠時間の不足

・食生活の偏り

・日常的に冷たいものを飲食する習慣がある

などがあるといわれています。当てはまるものはありませんか?

気温の低下は避けようと思っても避けられません。血液の流れを悪くすることのないよう、生活習慣に注意することが大切です。

対策は早めが肝心!

冷え性対策は、本格的に寒くなる前の10~11月から始めるほうがよいといわれています。

その理由は、寒くなると体が冷えてしまうからです。当たり前と言えば当たり前のことです。でも実際のところ、冬本番になって、実際に冷えを感じてから対策を始める方が多いのです。

体が冷え切ってから対策しようとしても、冷え性の大きな原因である気温の低下が邪魔をしてしまうので、改善するのに時間がかかってしまうことがあります。

“血を補う”漢方薬で改善を

中医学(漢方)では、冷え性は「血虚」が主な原因とされています。

血虚とは、体に栄養を運ぶ血(けつ)が虚(きょ)している=不足している状態をいいます。

そのため、漢方薬の治療では不足している血を補う漢方薬を使います。これをいわゆる“補血薬”といいますが、その方の冷え性の種類や原因などにより使う漢方薬が異なります。

毎年冬の冷えで悩んでいる方、今年こそ状を改善したい方は、ぜひ薬局にご相談ください!

 

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