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健康のバロメーター?~
血管のおはなし-1

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

突然ですが、みなさんは「血管」について日頃から考えていますか?

いやいや、そんな人はあまりいないですよね。血管は体のなかにたくさんあって、そのなかを血が流れている、ということはだれでも知っていますが、当たり前過ぎて、日常ではあまり意識することもないと思います。

実は、血管(毛細血管)で健康状態を知ることができます。そのため、当薬局では、左手薬指の指先の毛細血管を観察できる顕微鏡を設置しています。

なぜ毛細血管を見ると健康状態が分かるのでしょうか? ……その前に、今回は血管について基本的なことをお話したいと思います。

太いと細い、2種類の血管

血管は、人の体にはいたるところに張りめぐらされています。なかには血液が流れていて、体の隅々まで栄養や酸素を運び、不要な老廃物などを回収します。常に細胞や臓器が正常に働くことができるように支えてくれている大切な管です。

体内の血管は、2~3割が太い血管、7~8割が細い血管といわれています

太い血管には、心臓に栄養を与えている冠状血管や心臓から出ている大動脈などがあり、主に心臓から出て体を一周する経路がメインです。

太い血管から枝が伸びるように張りめぐらされているのが細い血管(毛細血管)で、体の隅々まで栄養を運んでいます。

簡単にいうと、スタートからゴールまでの道を作るのが太い血管で、その道から細胞に栄養を運んだり、不要な老廃物などを回収したりするのが細い血管、ということになります。

血管にかかる圧力=血圧

健康診断などで「血圧」を計った経験のある方は多いと思います。一般的に血圧とは、太い血管にかかる圧力をさします。

“上の血圧”と“下の血圧”があることもご存知の方も多いでしょう。上の血圧とは、心臓が膨らんでいるとき(拡張期)に血管にかかる圧力(拡張期血圧)のことで、心臓が縮んでいるとき(収縮期)に血管にかかる圧力(収縮期血圧)を下の血圧といいます。

血圧は、全身に血液を送るためにはどれくらいの圧力が必要かという数値です。血圧が高いほど心臓が頑張って血液を送り出しているということになります。

心臓を疲れさせないで!

健康診断などで「高血圧」を指摘される方は多いです。高血圧を放っておくのはキケンです。

血圧が高い状態が続くということは、心臓が常に頑張っているということでもあります。心臓が頑張っている状態が続いていると、だんだんと疲れてきて正常に働けなくなり、全身に血液が遅れなくなってしまうことがあります。

心臓が十分に働けない状態になる病気を「心不全」といいます

血圧が高い場合には、心不全など起こさないよう、医師の指示にしたがって、血圧を下げる薬を使って心臓の働きを助けることが大切です。

 

血圧で計測できるは太い血管にかかる圧力ですが、太い血管は体全体の血管の20~30%。健康を考えるうえでは、70~80%を占める毛細血管のことを見逃すわけにはいきません。

次回は、毛細血管についてくわしくお話ししたいと思います!

 

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