ダイエット

春のダイエット~
“コレステロール”とは?-1

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

4月です。春本番、新しい季節を迎えて「心機一転、ダイエットに取り組んでみよう!」という方もいらっしゃるかもしれません。

ダイエットに取り組むとき、気になるのが「体脂肪率」。ダイエットに絶対といっていいほどかかわってくる体脂肪ですが、意外と具体的なことは知らない方も多いのではないでしょうか?

ダイエット以外にも健康診断などでよく「脂肪」という言葉が使われますが、これは主に2種類のことを指しています。一つは中性脂肪で、もうひとつがコレステロールです。

今回は、ダイエットにもかかわってくる「コレステロール」の基本についてお話しししたいと思います。

ステロイドとコレステロールの関係は?

「コレステロール」は「ステロイド」と密接な関係があります。「ステロイド」と聞くと、なんだか怖いイメージを持たれる方もいるのではないでしょうか?

実は、ステロイドは、ほとんどの生物が体内で作り出している物質なのです。共通の骨格構造(=ステロイド骨格)をもっており、生命の維持活動に欠かせないもののひとつです。

一般に治療薬として使われている“ステロイド”は、おもに体内で合成されるホルモンを人工的に配合した「ステロイド系抗炎症薬」を指します

ステロイドは体の中で日々作られていて、体の様々な部位で臓器や細胞の働きを助けています。コレステロールは、ステロイドのなかでも中心的な化合物なのです。

コレステロールとは、ステロイド骨格をもった「ステロール」というグループのひとつの成分のことを指します

コレステロールは「胆石」から発見されたので、胆汁という意味のコレ(chole)を持つ、ステロイド(オール)からコレステロールと呼ばれるようになりました。

ステロイド骨格をもつ成分として、体にかかわってくるものといえば、ほかに男性ホルモンや女性ホルモン、胆汁酸などもあります。体が機能するためには重要な成分ばかりですね。

男性ホルモンや女性ホルモンはステロイドの一種です

細胞の膜も構成している!

健康診断などでは悪者扱いされることが多いコレステロールですが、ヒトの体にとって、最も大切な成分のひとつです。コレステロールが不足するとヒトは生きていくことができません。

ヒトの細胞は約37兆個あるといわれていますが、細胞膜(細胞ひとつひとつが形を保つための膜)は、主にコレステロールで構成されています。

コレステロールがあることで、ヒトの細胞の膜が安定して存在できているのです。

血中のほか肝臓や脳にも!

ヒトの体内では血液中に多くあるコレステロールですが、臓器では、とくに肝臓や脳に多く存在しています。

体にとって大切な成分ではあるのですが、過剰に存在すると、体に悪い影響を与える成分になってしまいます。それが、脂質異常症(高脂血症)なのですが……

この続き、コレステロールがかかわる病気や食事については、次回お話しします!

 

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