腸 活

花粉症にも効果的!
腸内バランスをととのえる「腸活」

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

当薬局でも相談を受けることが多いのが「腸活」についてです。

ダイエットにも効果的とされる腸活ですが、アレルギーを抑制する効果もあるとされています。今回は、腸活とアレルギーについてお話したいと思います。

腸内細菌×アレルギー その関係性が明らかに?!

近年、腸内環境の異常とアレルギー疾患に関連性があるということを示唆するデータが報告されています。

海外のデータですが、例えば喘息をもっている生後1年(1歳)の子どもは、健常児よりも腸内細菌叢の多様性が低いことが分かっています。

さまざまな研究から、腸内環境が良くないとアレルギーが起こりやすくなることが少しずつ分かってきています。そのため、腸内環境をととのえることで、アレルギーを抑制する効果があると考えられています。

腸内最近のバランスが決め手!

では、腸内環境が良い状態にあると、なぜアレルギーを抑える効果かあるのでしょうか?

腸内では、アレルゲンとなる異物が外から入ってきたとき、排除しようとする働きがあります。

食生活の悪化や生活環境などで腸内環境が良くない=腸内細菌のバランスが崩れている場合、免疫系のバランスを整える機能が働かないため、免疫細胞による異物への攻撃が過剰に起こることがあります。これがアレルギー反応となります。

腸内環境が良い=腸内細菌のバランスが良い場合、免疫系のバランスを整える機能が正常に働いて、アレルギー反応を抑えてくれるのです。

「善玉菌」から生まれる「短鎖脂肪酸」

テレビなどで、「善玉菌」や「悪玉菌」という言葉を聞いたことのある方は多いと思います。

いわゆる善玉菌と呼ばれる腸内細菌が、オリゴ糖や食物繊維をエサとして作り出す物質に「短鎖脂肪酸」があります。

短鎖脂肪酸には、「酪酸」や「乳酸」などいくつかの種類があります
たとえば、「乳酸」を作り出す腸内細菌を「乳酸菌」といいます

短鎖脂肪酸は、さまざまな体に良い働きをもたらしてくれます。

血糖値の低下にかかわる物質の補助や悪玉菌が増え過ぎないように調節する働き、そして体の免疫系にもかかわってきます。

暴走を抑えるTreg(レグ)!

体の免疫系で短鎖脂肪酸がかかわってくるのは、免疫の暴走を抑え働きです。

アレルギー反応など過剰に免疫細胞が働いているとき、体にはそれを抑えてくれる機能が備わっています。それが「Treg(Tレグ)」と呼ばれる物質です。正式な名前は「腸管制御性Tリンパ球」といい、免疫細胞の一種です。

腸内細菌のバランスが良い場合には、このTregがしっかりと働いてくれます。それにより過剰なアレルギー反応が抑えられて、アレルギー疾患の症状が緩和されるのです。

逆に食生活やライフバランスが崩れていると、腸内細菌のバランスも悪くなり、Tregが働きにくくなってしまいます。アレルギーと食生活は密接にかかわっていることがわかりますね。

花粉症にも効果的な「腸活」

アレルギー疾患といえば、アトピー性皮膚炎などのほか、冬から春にかけて起こる「花粉症」があります。

花粉症は、花粉がアレルゲンとなり、鼻水や目の痒みなどを引き起こす病気ですが、そろそろ症状が出ている方も多いのではないでしょうか?

ダイエットだけでなく、花粉症などのアレルギー症状への対策としてもオススメの腸活。薬の服用も大切ですが、食生活や生活習慣を見直すことで腸内バランスをととのえて、花粉症の季節を乗り切れるといいですね!

 

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