こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。
断食ダイエットには、効果的な(向いている)人と、そうでない(向いていない)人がいます。前回は私自身の経験を交えてお話しました。今回も引き続き、実体験に基づいたお話をしたいと思います。
向いていなかったことを証明!?
前回もお話したように断食ダイエットが向いているかどうかには、体組成が関わってきます。
断食に限った話ではありませんが、せっかくダイエットをして体重を落としても、筋肉量が減ったり、体脂肪量が増えていては健康に良くありません。そのためには体組成を知って自分に合っているかどうかを確かめることが大切なのです。
体組成(たいそせい)は、体が何でできているかを表すことで、その人の筋肉量や体脂肪量、水分量などを指します
私の場合、体重は標準ですが、筋肉量はやや少なく、脂肪量は普通の体型です。今のところは問題ないけれど、年齢を重ねて代謝が落ちたときに体重が増えて肥満になりやすい状態ともいえます。
その私が断食ダイエットに取り組んでみたところ、4日間で1.5キロの筋肉を失い、脂肪を1.8キロ手に入れてしまいました…… (前回記事:やってみました~! 断食ダイエット 実践編-1)
貴重な筋肉量が大きく減少、余り気味だった脂肪量がさらに増える……. やはり私のような体型は断食ダイエットには向いていなかったのです。
筋肉量が平均以上で体脂肪量が多い方が断食ダイエットに取り組んだ場合でも、終了直後は筋肉量が減り、脂肪量がやや増える傾向にはあります
体重が減っても脂肪が増えるのは…
ヒトの体にとって、脂肪はより効率の良いエネルギー源です。そのため、食べない期間(飢餓状態)をつくる断食ダイエットでは、筋肉量が減り、脂肪量が増えやすくなります。
私自身が断食ダイエットに取り組んだ結果もそうだったように、もともと筋肉量が少なく、体脂肪量が多い人が断食ダイエットに取り組んでしまうと、より筋肉量が少なくなり、より体脂肪量が増えてしまう可能性があるのです。
断食ダイエット後の食事に気を付けることで、筋肉量は維持しつつ、体脂肪量を減らすことも可能です
ダイエット後にも悪影響が!!
私のような体型(体重が標準~やや多めで筋肉量が少ない)の人が断食ダイエットに取り組んだ場合、ダイエット後にも悪い影響が残っていまいます。
以前から少なかった筋肉量が、断食によってさらに減ってしまうため、その後、食事に注意したとしても、筋肉量が断食前と同程度に戻るまではかなり時間がかかります。
筋肉量が戻るまでの間にダイエットへのモチベーションが下がってしまい、ダイエットを中止してしまう人もいるのです。
体組成の確認のほか、持病のある方は医師に相談を!
今回、私が行った断食ダイエットでは、体組成計で毎日測定しながら、体重だけでなく、筋肉量や体脂肪量を観察して、適切かどうかを調べてみました。
その結果、やはり断食ダイエットを行う場合には、事前の体組成の確認が必要であることがわかりました。
もし、断食ダイエットに挑戦したい場合には、まずご自身の体型や体組成が断食ダイエットに向いているか確認してから実行されることをオススメします!
「断食」という行為は、空腹の期間を長く作るため、糖尿病などの慢性の病気をもっている方は病状の悪化をまねいてしまう可能性があります
そのようなことにならないためにも、持病のある方は事前にかかりつけ医に確認し、同意がない場合には控えてください