漢方のお悩み

つらい冬の冷え性、今年は漢方で症状改善を!

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

少しずつ寒い日が増えてきました。もうすぐ冬も本番ですね!

毎年冬になると、手足の冷えやしもやけ、トイレが近くなるなど“冷え性”に悩まれる方は多いと思います。症状が強い方は、もうすでに手足の冷たくなるなど、気になる症状も出てきているかもしれません。

今回は、冷え性の対策についてお話ししたいと思います!

冷え性対策は“冷える前”から!

中医学では、冷え性の対策を“本格的な冬になる前”から始めることをオススメしています。

常温の水を温めるほうが冷たい水を温めるよりも必要なパワーは少ない」のと同じように、寒くなる前の方が体も温めやすいのです。

では、そもそも冷え性の原因とは何なのでしょうか?

冷え性の原因は2つの「虚」

おもな冷え性の要因には2つ挙げられます。

ひとつは“血の不足”を指す「血虚」、もうひとつは“腎の陽の不足”を指す「腎陽虚」です。

どちらも虚証=不足している状態ですね。中医学では、不足している部分を漢方薬で補うことで、症状の改善を図っていきます。

栄養を運び体を温める“血”が不足する「血虚

血虚は血が不足している状態です。血は体の隅々まで栄養を運ぶ役割などがあり、体を温める働きもあります。

血のもととなるのは、食事から取り出された「気」です。食事の量が減る、食事内容が偏る、過度な疲れがあるなどのときは、気が不足しやすくなり、結果として血虚の状態になってしまいます。

また、女性には毎月生理があり、定期的に血が外へ排泄されてしまうため、男性以上に血が不足しやすい傾向があります。

冷え性の方も気温が高い夏場は症状を感じにくくなります。ただ、改善したわけではないので、冬になると気温の低下とともに夏には感じなかった症状を強く感じるようになります。

血虚による冷えの治療には、血を補う漢方薬(補血薬)を用います。

「睡眠の状態が良くない」「疲れやすい」など、気も不足している時には、あわせて気を補う漢方薬(補気薬)も併用することがあります。

体内の水を温める“腎”が不足する「腎陽虚

腎陽虚は腎という臓の陽が不足している状態です。

腎は五臓のうちの一つで、成長や生殖、骨などに関わるほか、体内を流れる水を温める働きもあります。

水を温めるのは腎のうち腎陽が関わっています。腎陽は、臓器の活動をすすめたり、身体を温めたりするエネルギーの源です。腎陽が不足すると水を温めることができなくなるので、体が冷えやすくなります。

とくに夜間の頻尿に悩む冷え性の場合、腎陽虚のケースが多くなっています。血虚の方との大きな違いとなります。

腎陽虚の症状に対しては、腎陽を補う漢方薬を用います。

冷えのご相談は漢方薬局へ

冷え性は、放置していても症状は改善しません。

今年の冬も寒くなると予想されています。寒さが厳しくなると、症状が悪化する方も多いでしょう。漢方薬で辛い症状の緩和が期待できますので、冷え性にお悩みの方はぜひ薬局にご相談ください。

 

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