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健康のバロメーター?~
血管のおはなし-2

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

ここのところ、春らしい暖かい日が続いていますね。さて、前回は血管についての基本的なこと、太い血管にかかる圧力=血圧などについてお話ししました。

今回は、細い血管=毛細血管のお話です。

毛細血管とはどんな存在? 健康状態とはどう関係してくるのでしょうか……?

健康な人はきれいなループ!

血管は、体の中心から体の末端へと伸びていきます。その過程で、太い血管がどんどん細くなっていきます。

毛細血管を顕微鏡で観察すると、規則的にループした形で並んでいるのがわかります。イメージとしては、“タオルの生地を拡大したとき”のような感じです。

実は、毛細血管で体の健康状態がわかります。

たとえば、一番細い血管のひとつである指先の毛細血管を顕微鏡で観察した場合、健康で元気な人ほど、毛細血管は適度な太さできれいなループを描いています。

ところが、糖尿病やコレステロールの値が高い人=血液中に不要なものが多く含まれている人の毛細血管は違うのです。

血管が幽霊に……?!

血液中に不要なものがあることで、つまりや流れが悪くなると、毛細血管が細くなったり、ループがねじれてしまうことがあります。そうなると、顕微鏡で観察しても毛細血管がきれいに見えません。

ひどい状態になると、一定の間隔で規則的に並んでいるはずの毛細血管の一部が見えなくなり、飛び飛びに見えてしまうこともあります。

毛細血管が見えなくなることをゴースト=幽霊にたとえて、毛細血管の「ゴースト化」ということもあります

「ゴースト化」のおもな原因は、血液中の過剰な糖やコレステロールなどで血管が詰まり、血液が流れなくなってしまったことと考えられています。

顕微鏡で健康をCHECK!

当薬局では毛細血管顕微鏡を設置しており、左手の薬指の毛細血管を観察することができます。

実際に当局で毛細血管を観察したなかにも、毛細血管がゴースト化してしまっている方がいました。その方は糖尿病の治療中で、血糖値があまり良くないとのことでした。

糖尿病はかなり進行しないと自覚症状が出にくいのですが、顕微鏡で観察することで、自覚がなくても毛細血管に異常が生じていることが見て分かります。

糖尿病を患っていたとしても、血糖値が安定している場合、意外と毛細血管の状態は良いことが多いです。病気はしっかりと治療することが大事ですね。

毛細血管は健康のバロメーター!

毛細血管が少なくなってしまうと、細胞に十分な栄養を運ぶことができません。毛細血管のゴースト化を起こさないためには、健康を維持することが大切です。

病気にかかっている場合には、完治や良好な状態を維持しましょう。病気がなくても、睡眠不足だったり、栄養バランスが悪かったりすると、毛細血管の状態は悪くなるので注意が必要です。

「なんとなく調子が良くない」「自分が本当に健康なのか気になる」 ……そんな不安がある方は、一度毛細血管の状態をみてはいかがでしょうか?

有料となりますが、当薬局でも観察ができますので、興味がある方はぜひ薬局までいらしてください!

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