ダイエット

“よく噛んで食べないと太る”って本当?!-1

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

突然ですが、みなさんは「よく噛んで食べないと太る」という言葉を聞いたことがありますか?

昔からよくいわれる言葉なのですが、小さい頃、急いで食べたりしているときに言われた経験がある方もいるのではないでしょうか。

よく噛んで食べないと、太る……?

もちろん、ダイエットを効果的に行うには、太りやすくなることはしないほうがいいですよね。やっぱりこの言葉が本当に正しいかどうか、確かめる必要がありそうです。

ということで、今回はよく噛んで食べないと太りやすくなるのか、その理由についてお話しします!

消化は食べ物を“見たとき”からはじまる?!

では、食べ物を口に入れてから吸収されるまでの過程を踏まえて、考えてみましょう。

まず、ご飯を目にすると、胃腸で消化のための胃酸や消化液の分泌が始まります。

消化は、食べ物が胃に入ってから行われるものと思われるかもしれませんが、実は食べ物を目で見たときから始まっています

「あ、これからご飯を食べるんだ」と脳が判断して、スムーズに消化を行えるよう指示を出します。これで、食べてからすぐに消化を始めることができるのです。

噛むことも消化の助けになる!

口に入れた食べ物は、歯で細かくされて飲み込まれます。おおよその目安でご飯を一口入れて、30~40回噛んでから飲み込むと良いといわれています。

噛むことで唾液に含まれる消化酵素が食べ物消化したり、噛む刺激で胃や小腸が食べ物を受け入れる準備をすることができます。

事前の準備でスムーズに!

小さくなって飲み込まれた食べ物は、食道を通り胃に到達し、胃酸で分泌されます。

胃酸は食べ物を分解する以外に、脳の満腹中枢に刺激を与えたり、次に食べ物が送られる小腸での膵液などの消化液の分泌を促します。

胃酸によって食べ物はさらに細かく分解され、少しずつ腸に送られます。腸でも膵液や胆汁などの消化液で分解されながら、吸収するために適切な形となり体内へと吸収されます。

食べ物に含まれる糖が小腸から吸収されると血液中に糖が増えます。血糖値が上がっているとも言います。この血糖値の上昇が刺激となり、すい臓から糖を細胞に送り込むインスリンが分泌されます。

また、胆のうから分泌される胆汁酸は、食べ物の消化だけでなく、大腸まで到達すると腸内細菌を活発にする働きもあります。

このように、消化や吸収には、事前準備があることでスムーズに行われているのです。吸収しきれなかった食べ物の残りかすは大腸で腸内細菌のエサになり、最終的にうんちになって体から排泄されます。

「よく噛んで食べないと太る」は本当!!!

消化の過程をみると、なんとなくよく噛まないで食べることが体に良くないことが想像できると思います。

さらに、昔のヒトは現代と比べて顎が大きく、噛む力が強かったことが分かっています。現代のヒトは顎が小さくなっているため、しっかりと食べ物を噛む必要があるわけです。

では、よく噛んで食べないと太るのか……

結論からいうと、太りやすくなります。昔の人は経験則から考えていたのかもしれませんが、体の消化・吸収の働きからも、しっかりと食べ物を噛まないことが太りやすさにつながっているのです。

よく噛まないと太る原因、理由については次回お話しします!

 

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