ダイエット

めざせ!「お家ダイエット」
“お肉中心”のダイエットは正しい?-1

こんにちは、薬局ぽっぽの大平です。

ずいぶんと暑い日も増えてきました。本格的な夏を前に、「ダイエットしたい!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

まだまだ外出もしづらい日々が続きます。自分にあった、持続できるダイエットが家で実践できればいいですね!

“お肉中心のダイエット”とは?

最近、ダイエットで減量する際に、炭水化物を控える、または断ち、代わりにタンパク質(とくに肉)を主食としてメインに摂取することを推奨しているアドバイザーが多いですね。

話題の“糖質制限ダイエット”も、これに当てはまります。

ただ、どんな食材であっても、食べすぎることはもちろん、逆にまったく食べないことが良いこととは言い切れません。

肉を食べていなかったわけではないけれど、日本人は昔から農耕民族として穀物(炭水化物)を主食としていました。炭水化物を完全に食べないような食生活が、体にどのような影響を与えるのかはまだ分かってきていません。

急に食生活を変えたとしても、体の消化・吸収機能、臓器の働きは急には変わりません。そのため、食事や栄養を急に変わることが良いと考えている医療従事者は少ないように思います。

結論からいうと、お肉を中心にしたダイエット(食生活)を推奨していません

その理由について、今回はまず、2つのタンパク質の違いについてお話しします。

タンパク質は2種類あり!

現代の食生活ではタンパク質が不足している方が多く、意識して摂るべき栄養素のひとつです。ダイエットをする上でも、タンパク質を摂ることはとても大切なことです。

タンパク質は、動物性タンパク質植物性タンパク質の2種類に分類できます。

動物性タンパク質は言葉の通り動物から摂取できるタンパク質で、主に鶏肉や牛肉などに含まれています。

スポーツ選手やジムで筋トレをする人が運動中・運動後に補給するプロテインは、動物性タンパク質がメインになっていることが多いです。「ホエイプロテイン」などの名前であれば聞いたことがある方もいるかもしれませんね。

植物から摂取できる植物性タンパク質は、大豆や穀物類が原材料になります。お肉に含まれる動物性タンパク質と比べると、大量には摂取しにくいタンパク質です。

動物性 or 植物性で変わるアミノ酸の集まり方

タンパク質はアミノ酸の集合体であり、もとになるアミノ酸の種類は20種類あります。

体内で作り出すことのできるものを「非必須アミノ酸」、体内で作り出すことができず食事で摂取する必要があるものを「必須アミノ酸」といいます。

動物性タンパク質と植物性タンパク質では、アミノ酸の集まり方が違います。片方のタンパク質にしか含まれないアミノ酸などもあります。

ヒトの体が正常に機能するためには、両方のタンパク質(アミノ酸)が必要となります。

動物性だけ食べるのはリスクあり!

動物性タンパク質には必須アミノ酸が豊富に含まれています。動物性タンパク質を摂ることはとても大切なことです。

でも、動物性タンパク質ばかりを摂ってしまうと、良くない面がでてくることもあります。

動物性・植物性タンパク質の摂取の割合と病気の発症リスクの関係については、日本や海外でも臨床研究が行われています。

その結果、動物性タンパク質をより多く摂取している人たちの方が、心臓に関連する病気の発症リスクが高かったという報告もあります。これは、動物性タンパク質の元となるお肉を多く食べることで、同時に脂肪も多く摂取してしまい、摂り過ぎた脂肪が体に悪い影響を与えている、と考えられています。

さて次回は、お肉中心の食生活がダイエットに向いていない、別の理由についてお話しします!

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